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地味な劇団の役者で、中間管理職な人の散歩ブログ。
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いつもと同じ帰り道、のはずだった。

缶コーヒーを片手に、1日の疲れを癒しながら、家に向かっていた。

携帯を見ながら歩いていると、何かを踏みそうになる。


……………ね、こ!?


猫なのか、アライグマなのか、正直判別できない生き物が、ぐったりとしていた。

若干自分の足が当たったこともあり、何か色々動揺。

ハァハァと息をしながら、尻尾と手を動かしている。

もしや脱水症状か!と思い、家まで水を取りに戻った。




水を飲ませようとするが、飲もうともしない。

というか、泡を吹いている…。
病気か!?

そしてよく見ると、近くに血痕もあったので、これは、車に轢かれたのかもしれないと、

いや、でも、もう深夜だし、え、これ、どうしようと。

動物病院も営業してないし。
正直、抱き上げるのにも躊躇いがあった。


どうしようもないが、放ってもおけず、最寄の交番までダッシュ。

警察の方に相談すると、
やはりここでもどうにもできないと、、

俺自身も自分で引き取ることができる訳でもないのに、と、色々ぐるぐる。



最終的に「看とる」ことに決め、交番を出ようとすると、

大規模な停電が今日あったらしく、変電所を見に行く流れで、近くまでうかがいますよ、と言ってくれた。


ああ。すいません。


そんなこんなで、現場に急いで戻る。
もう、死んでたらどうしよう。でも死んでた方がホッとするのかもしれない。とか、色々ぐるぐる。

帰ってくると、更に弱っていた。


もう、看とることしかできないから、
近くにしばらく座り込む。
謝ることしかできない。


途中、何人か人が通るが、
たぶん、俺と同じような顔をしていた。


しばらくすると、別の近所の方が、
携帯片手に現れた。

どうやら、この方も見つけて、緊急病院に連絡してくれたらしい。

感謝と同時に、
命の重さを一人で背負う重圧から解放される。なんて身勝手な。


数分後、警察の方が来てくれた。


「これ、猫じゃないですね。…ハクビシンですね」


超動揺。は、初めまして。


野生のハクビシンは、恐らく病院で治療もさせてもらえないだろうとのこと。


なんてこった。

本当に看とることしかできないよ。



そんな中、東電の方が停電の見回りで、近くへ。


「ああ。こいつが原因で停電したのかもしれませんね。」



…え?


電柱。


感電。


ああ。なるほど。


謎は解けたけど。


深夜1時半。


その時ハクビシンはまだ、微かに息をしていた。
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